まず、各保険会社のソルベンシーマージン比率の前四半期比の表です。
■ソルベンシーマージン比率(14.3決算)
会社名 | 今回(14.3) | 前回(13.12) | |
---|---|---|---|
1. | メディケア生命 | 4269.5% ↓ | 4357.2% |
2. | アクサダイレクト生命 | 2667.3% ↓ | 2788.5% |
3. | 東京海上日動あんしん生命 | 2624.6% ↑ | 2543.7% |
4. | ソニー生命 | 2358.7% ↓ | 2404.8% |
5. | ライフネット生命 | 1922.2% ↑ | 1816.2% |
6. | かんぽ生命 | 1623.4% ↑ | 1573.4% |
7. | NKSJひまわり生命 | 1583.2% ↑ | 1549.9% |
8. | AIG富士生命 | 1265.3% ↑ | 874.3% |
9. | 三井住友海上あいおい生命 | 1264.9% ↑ | 1261.5% |
10. | メットライフアリコ | 966.1% ↑ | 944.8% |
11. | 明治安田生命 | 945.5% ↑ | 921.8% |
12. | 住友生命 | 888.2% ↓ | 894.7% |
13. | 楽天生命 | 808.8% ↓ | 862.6% |
14. | 日本生命 | 779.0% ↑ | 762.5% |
15. | プルデンシャル生命 | 777.0% ↑ | 772.2% |
16. | アフラック | 775.2% ↓ | 777.6% |
17. | 第一生命 | 772.1% ↑ | 734.7% |
18. | オリックス生命 | 758.3% ↑ | 473.1% |
19. | アクサ生命 | 713.4% ↓ | 740.2% |
続いて、詳細を書きます。
■ソルベンシーマージン比率一覧(2013年度第4四半期決算参照)
※赤字は2013年12月よりUP、青字はDOWN
1.メディケア生命:4269.5%(前回1位)
前回に引き続き1位です。
4/2に300億円の第三者割当増資を行い、上昇していますがその後は下がって来るだろうと思われましたが、そこまで下げていません。
決算詳細はこちら
2.アクサダイレクト生命:2667.3%(前回2位)
増資を行っては下がるを繰り返しています。
経常収益に対する事業費が引き続き高く、収益が悪化しています。
決算詳細はこちら
3.東京海上日動あんしん生命:2624.6%(前回3位)
メディカルKit Rがまだまだ好調のようですが、昨年4Qと比較すると新規契約は伸びていないようです。
決算詳細はこちら
4.ソニー生命:2358.7%(前回4位)
QonQでソルベンシーマージン比率が下がってはいますが、高い水準をキープしています。
決算詳細はこちら
5.ライフネット生命:1922.2%(前回5位)
QonQで今回は増加しました。
ただ、5月頭に新商品を発売しましたが、新規契約が思うほど伸びておらず、新規契約増が課題と言えます。
決算詳細はこちら
6.かんぽ生命:1623.4%(前回7位)
ソルベンシーマージン比率は引き続き右肩上がりです。
4/2から新学資保険が発売されますので、来期はその影響も少し見られるかも知れません。
決算詳細はこちら
7.NKSJひまわり生命:1583.2%(前回6位)
新規契約が昨年より下回っていますが、責任準備金繰入額も下回っていることもあり、収益面は昨年より増え、ソルベンシーマージン比率も若干高くなっています。
5/2発売の新しい医療保険が好調のようですので、次の決算は大幅に新規契約が増えるものと思われます。
※2011年10月1日に「損保ジャパンひまわり生命」と「日本興亜生」が合併したため、11.9以前は「日本興亜生命」のデータを使用しています。
決算詳細はこちら
8.AIG富士生命:1265.3%(前回12位)
AIG富士生命は、毎回4Qに増資し、純資産を増やし、ソルベンシーマージン比率が上昇しているのが分かります。
がん保険に追加して、「さいふにやさしい医療保険」の発売も開始しているので、今後も新規契約数は順調に伸びて行きそうです。
決算詳細はこちら
9.三井住友海上あいおい生命:1264.9%(前回8位)
あいおい生命は1200%前後で安定しています。
決算詳細はこちら
10.メットライフアリコ:966.1%(前回9位)
3Qの基礎利益-122億円から今回10億円の黒字まで回復しています。
ただ、4Q単体での責任準備金が戻入されています。
メットライフアリコはQonQでの責任準備金繰入額の変動が非常に激しいです。
決算詳細はこちら
11.明治安田生命:945.5%(前回11位)
契約件数は増加してはいますが、契約高で見ると段々減ってきています。
ソルベンシーマージン比率は右肩上がりです。
決算詳細はこちら
12.住友生命:888.2%(前回11位)
2013年度は全ての四半期において、契約数が減少しました。
責任準備金についても昨年度と比較すると大幅に減っていることが見て取れます。
決算詳細はこちら
13.楽天生命:808.8%(前回12位)
今回、3Qに比べて純利益が激減していますが、これは現在係争中である危険保険料式再保険協約の解除に関し、和解に向けた交渉を進めてきたことを踏まえ、訴訟損失引当金528百万円を特別損失に計上したからとのことです。
新規契約はそれなりに増えてはいますが、解約数も多いからかQonQでの契約数は微々たるものしかありません。
楽天グループになって1年が経ちますが、まだシナジー効果が出ているとは言えなさそうです。
決算詳細はこちら
14.日本生命:779.0%(前回16位)
大手保険会社によくある傾向ですが、契約数は伸びていても契約高は減っています。
ただ、日本生命は新規契約が前年比プラスとなっており、好調のようです。
決算詳細はこちら
15.プルデンシャル生命:777.0%(前回15位)
QonQで見ると四半期の経常利益、純利益が赤字となっています。
昨年4Qの時までとは行きませんが、新規契約はQonQで上昇しています。
決算詳細はこちら
16.アフラック:775.2%(前回14位)
新規契約は昨年比で11%マイナスですが、新規契約高は-53%と大きく落ち込んでいます。
責任準備金繰入額が大幅に減っていることもあってか、収益面は昨年比で大幅に上昇しています。
決算詳細はこちら
17.第一生命:772.1%(前回18位)
ソルベンシーマージン比率は右肩上がりですが、新規契約は下がってきており、累計契約数もQonQで微増にとどまっています。
決算詳細はこちら
18.オリックス生命:758.3%(前回19位)
150億円の増資もあり、純資産が大きく上昇し、ソルベンシーマージン比率も大幅に上昇しました。
新規契約も順調に伸びてはいますが、契約が増えては増資を繰り返すと言うことが続いています。
決算詳細はこちら
19.アクサ生命:713.4%(前回17位)
今回、責任準備金が戻入されました。
新規契約も下がり基調であることがわかります。
もしかすると2014年度のどこかの四半期で契約増加数がマイナスになるかも知れません。
また、ソルベンシーマージン比率も久しぶりにQonQでマイナスとなりました。
決算詳細はこちら
0 件のコメント:
コメントを投稿